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Apr26

さようなら平成(1)~時代編

 平成の時代もきょうを含めてあと4日。31年あまりの歳月はどんな時代だったろうか。
 私は漢字ひと文字で表すなら「揺」、つまり国内外が大きく揺れた時代だったのではないかと総括する。
reiwa11.jpg 国内的には平成3年の雲仙普賢岳の噴火だ。取材で死の危険性があったのは湾岸戦争やボスニア紛争など。でも一番危険だったのは雲仙。被災後、両陛下が最初に膝を曲げて住民と対話される契機にもなった。
reiwa12.jpg そして平成7年の阪神淡路大震災。写真は新長田駅前の大正筋商店街で撮ったもの。日本が自然の脅威と真剣に向き合わざるをえなくなった出来事であり、学校や住宅などにも耐震が求められるようになった災害。
reiwa26.jpg 揺れたと言えば平成23年の東日本大震災。写真は宮城県の名取市。特に原発事故の怖さは、再生可能エネルギーに舵を切らざるを得ない何よりのインセンティブとなった。ただそれが不十分なのだけど。
reiwa16.jpg 世界的に見ると平成元年に国際社会を驚かせたベルリンの壁の崩壊。その後、一気に進んだ東欧民主化とドイツ統一は、米ソ冷戦以降の世界の潮流を一変させた。それがEUの誕生などにもつながっている。
reiwa13.jpg 平成13年のアメリカ同時多発テロ事件。翌々日から私もNYで取材した。この事件以降、空港等でセキュリティが強化され、街中には防犯カメラが急増し、考えてみると息苦しい監視社会になってしまったものだ。
reiwa15.jpg 私はこれら国内外の歴史の転換点にすべて記者として立ち会うことができた。平成の時代に国内外を揺るがした出来事は悲劇が多かったけど、直接伝えることができた私は貴重な体験をさせてもらったことになる。
reiwa14.jpg 主に取材してきた国内政治で言えば、平成5年に細川内閣が誕生したことによって55年体制が終焉を迎えたことか。自民1党支配は終わり、新党ブームが起き、民主党政権時代を経て、今は安倍1強時代。
reiwa31.jpg それがこの先、どう変わっていくのか。ポスト安倍はきっとこの人、菅義偉官房長官が軸になっていくんだろうな。世界的には自国第一主義と自由主義とのせめぎ合いの時代が当面は続いていくんだろうな。

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