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Jan31

柔道連盟よ、講道館精神に戻れ!

 女子柔道日本代表の園田隆二監督の記者会見に出てきた。国内の女子トップ選手たちから告発されたのを受け、辞意の表明に続き、緊張感からか汗だくになって弁明する"受け身"の会見だった。
JUDO2.jpg「自分の思いがうまく伝わらなかった」「指導者として選手に力を発揮させてやりたかった」というのは、園田さんの本心かもしれない。
 ただ、終始、見え隠れしていたのは、「私以外に体罰の話は聞いたことがない」という、連盟を守り、社会的制裁は一身で受けるという姿だった。全柔連がそうさせているのか? 
 紅潮した顔で語る園田さんの姿には、「まずいことは言えない」という思いが垣間見えた。
JUDO1.jpg 会見が行われたのは柔道の"聖地"である講道館。
 会場はごらんのとおりすごい報道陣の数。
 次々と繰り出される質問に、園田さんからはついに、「現役時代、体罰とは思わなかったが、厳しく指導された経験はある」と、従来から男子でも体罰が行われていたことを認める発言も。
 園田さんは力がありながら、同階級に五輪3連覇の野村がいたため、日の目を見なかった選手。
JUDO.jpg それだけに「後進には」という思いが強くて、それが空回りしたとすれば、現役時代同様、指導者としても不運。
 しかし、これは氷山の一角。金メダル至上主義の中で、行き過ぎた指導が定着していたとすれば、ただちに改めるべきだ。
 講道館の入り口には、"柔道の父"、嘉納治五郎の銅像がある。嘉納氏が唱えたのは、「人に勝つより自分に勝て!」だったはず。 
 であるなら、その精神に戻り、暴力で選手を覚醒させるのではなく、心から「なにくそ!」と思わせるような方法を、指導者たちは習得すべきではないのか?

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