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Sep20

自衛隊機で被災地へ①~あの日のまま

 在京メディア社会部長研修で、防衛省ならびに陸海空の自衛隊にお世話になり、きのうと今日、自衛隊機で東北の被災地へ。
 まず、航空自衛隊入間基地からCH-47(=写真下 軍事用輸送ヘリ)で海上自衛隊八戸基地へと向かった。
自衛隊1.jpg 災害用ヘリはともかく、自衛隊のヘリは生まれて初めて。その音のうるささと迫力、および乗り心地の悪さに驚きながら、青森県の八戸基地到着後は、東日本大震災発災直後の様子や、近隣住民受け入れに自衛隊がいかに貢献したか等について説明を受けた。
 海自オリジナルの昼食をいただいた後、今度はP-3C哨戒機で宮城県の航空自衛隊松島基地に到着。
自衛隊6.jpg 機内では、敵国の潜水艦を探知するためのソノブイやレーダーなどのレクを受けたあと、「日本の近海は、P-3Cが対潜捜索のため落としたソノブイでいっぱいのはず」という話を聞き、北朝鮮、中国との見えない戦いが日常的に続いていることを実感させられた。
 しかし、今回の被災地研修で想像以上だったのは、現地の復興が思ったほど進んでいないという事実だ。
2自衛隊.jpg 松島基地ではF-2戦闘機の半数を津波でダメにし、残りはまだ修理中。機体を日本海と同じ色にカムフラージュ(=つまり北朝鮮や中国が仮想敵国?)した自慢の戦闘機は、今はここからは飛び立てない状況。
 街を走れば、津波で1階部分が水没し放置されたままの住宅があちこちに見られる有様。あの日から1年半が経過しても、進んでいるのはがれきの撤去まで。
 海水に浸った水田の改善も、そして新たな街づくりもまだまだ先の話だ。そんな中、聞こえてくるのが復興予算の横流し問題。
 被災地で自衛隊員やボランティアの皆さんの奮闘があっても、政治が正しく機能しないと復興もままならない。NHKがすっぱ抜くまで気づけずにいた不明を恥じながら、強くそう思ったね。


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