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Sep21

自衛隊機で被災地へ②~自治体格差

 民主党代表選、野田さんが7割近いポイントを獲得して再選されたね。申し訳ないけど、あの対立候補じゃ当然の結果。会場となったニューオータニには取材にすら行かなかった。注目は月末以降の人事のみ。
自衛隊102.jpg さて、自衛隊機で被災地取材の続きだけど、仙台駅前のホテルに1泊し、翌日は陸上自衛隊のクルマで、仙台市でもっとも大きな津波被害を受けた荒浜地区に出かけた。
 右の写真のように、1階部分が波で破壊された小学校がそのままの姿で残され、がれき置き場には、おびただしい数のクルマのスクラップが。
 政令市で体力があるはずの仙台市でこの状態。岩手や宮城の小さな基礎自治体の復興はさらに遅れている。
自衛隊104.jpg  ただ、陸上自衛隊仙台駐屯地の政策補佐官によれば、被災当初から自治体によって対応に温度差があったそう。
「学校の校庭のヘドロを除去させて」と話を持ちかけると、総務課→土木課→教育委員会→環境課とたらい回し。夕方5時になると帰宅しようとした職員もいたとか。
 震災をめぐっては、とかく政府の迷走がクローズアップされたが、住民に一番近いはずの市町村の役所の中にも、杓子定規にしか動かなかったところと、機敏に対応できたところに大別されるようだ。
自衛隊101.jpg 帰りは仙台から再びCH-47ヘリ(写真中 機内の様子)で入間基地へ。窓からは福島第1、第2原発も見えた。
 しばしば、この震災は「天災であると同時に人災」と言われる。駆け足の被災地視察で、あらためて自衛隊やボランティアの奮闘がよく理解できたのと同時に、政府、そして自治体トップの主導がいかに大事で、ミスリードや決断の遅さがいかに混乱と停滞を招くかを実感できた気がする。
 民主党代表選に続き、来週は注目の自民党総裁選がある。誰が何を語るかも大事だが、ちゃんと迅速に行動に移せるリーダーでなければ、被災地はもとより有権者は政治に何も期待しなくなるだろう。

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