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Jun27

民主党と電力会社、2つのリスク

 きのう、採決をめぐり分裂した民主党。午後の常任幹事会を皮切りに、造反議員への処分の検討に入った。
「厳正に対処する」と述べた野田さんと、「除籍だ、除名だなどと言い出すと党はどんどん分裂という流れになる」と、重い処分には否定的な輿石さんの考え方の違いは大きい。
民主党本部.jpg 小沢氏は処分を待たず、離党に踏み切る準備をしているが、ここで処分を曖昧にしてしまえば、公党としての組織力はない、ということになる。
 当然、野党は「そんな党と参院審議はできない」と反発し、9月8日まで延長した国会は、特例公債法案も議員定数是正も進まず、またしても「決められない政治」を繰り返すことになるのではないか。こんな政党が与党であることが、わが国にとって一番のリスクだ。
ダメ東電.jpg もう1つのリスクは電力会社の懲りない姿勢。
 9つの電力会社の株主総会は、いずれも「経営体質の改善」や「脱原発」を求めた株主提案が却下され、それぞれのトップから、管内の原発再開への前向きな言葉が相次いだ。
 3・11をもう忘れたの? 先日、知人の経産省キャリアが私に、「大飯が再稼動すれば、他の原発再開へのハードルが相当下がる」と述べたとおりの展開で、今日の総会は、再稼動の決起大会か?と思える会ばかり。
 電力不足を錦の御旗に、利益確保を謀る電力各社の姿勢は、一時的に経済界に明るさをもたらしても、長い目でみれば必ずまた大きなしっぺ返しを受けることになるのではないか。これまた大きなリスクである。
 

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