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Nov01

記者会見なんて・・・

 10月20日、自由報道協会主催で行われた小沢一郎被告の記者会見。会見後に勃発した読売新聞記者と上杉隆氏らの諍いが、依然、ネット上で話題になっている。この諍いは、「質問は1人1問、司会者の指示には従う」というルールを無視したばかりか、小沢被告がまだ話しているにもかかわらず、言葉をかぶせるように質問し続けた読売の記者に対し、会の暫定代表である上杉氏と岩上安身氏が激しく抗議し、その一部始終がネットで流された一件を指す。
 自由報道協会は、自由な言論の場、そして情報公開を目指して、閉鎖的な記者クラブ主催の会見に対抗して、フリーランスの上杉氏や畠山理仁氏らが立ち上げたものだ。
ozawa.jpg 右の写真(自由報道協会HPより)のように時の人を呼んでの会見は「来る者拒まず」で極めてオープン。しかし時間に制限があるのは当然で、自ずとルールを遵守することは求められる。それを逸脱したのは明らかに読売記者であり、27日付朝刊で記者を擁護した読売のみならず、朝日や毎日が翌21日の朝刊で述べた「再質問を認めなかった」との指摘は当たらない。もちろん、「なめてんのか」等、上杉氏らの抗議は品位を欠いたもので、個人的には残念な抗議方法だとは思うが、非があるのは間違いなく読売側である。
 ただ、記者会見とは概してこのようなものだ。パブリックな場で話を聞きだす手段としては大事な場である反面、聞きたいことを突っ込んで聞く場でもない。核心に迫りたいなら、野球の代打屋ではないが、入念に準備し、まさにひと振りにかけるしかない。それができなければ負け。
 一打で仕留められないなら会見など出ても時間の無駄。せいぜい、内閣府の園田政務官のように、原発処理水を飲み干す愚かなパフォーマンスを拝まされるだけだ。読売記者の場合、小沢事務所に単独インタビューを申し込むべきだった・・・私はそう考える。
 
 

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