■拙著第49弾
『台湾有事』
(2021年 平凡社新書/平凡社)
台湾有事は起こり得る。米中の衝突のリスクも高くなる。本書はその背景と各国の思惑を平易な言葉でまとめた台湾有事の入門書である。
このほど、台湾国防部は「2025年には中国が台湾海峡を封鎖できる戦力を有することになる」と発表した。
その中国は台湾のTPP加盟に反対し、台湾産果実の禁輸に踏み切り、さらに多くの戦闘機を侵入させ揺さぶりを続けている。
国内では全学校に「習近平思想」を必修化させ、不動産など儲かっている業種への締め付けを強化している。
これらは全て、習近平の長期政権と台湾や尖閣諸島の統一を実現するためだ。専制主義の大陸国家、中国は、インド太平洋を中国の海にしようとしているのだ。
これに対し、アメリカはどう反応するだろうか。バイデン大統領は見た目以上に短気だ。気候変動では協調しても台湾や尖閣問題は看過しない。インド太平洋地域で中国のプレゼンスが強まるのを是としないはずだ。民主主義の海洋国家と連携して抑えにかかるだろう。
そうなれば日本も巻き込まれる。尖閣諸島が攻撃されれば日本は当事者だ。違憲だ合憲だと言っている間に占領されてしまう。
本書は、これまでの海外取材のすべてをぶつけ、「すぐそこまで迫っているリアル」について書いたものだ。
我ながら世に出ている台湾有事本の中ではもっともわかりやすいと思う。是非、ご一読いただきたい。
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