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Nov15

やはり変だよ10万円給付

 きょうは、私の母校の晩秋の風景を背景に、岸田政権が経済対策として打ち出す18歳以下の子どもへの10万円相当の給付に改めて全面的に反論したい。
早稲田秋.jpg 分配を急ぐ岸田政権の狙いは分かるが、960万円の所得制限を設けると、貰えない裕福な家庭と貰える中間層以下とで子ども社会が分断される。
早稲田大隈秋.jpg どうせやるなら困窮世帯に限って実施すべき。それとて住民税非課税世帯に絞るとなると全体の6%に過ぎず経済効果は得られない。
早稲田たて大隈秋.jpg それより国立大学でも初年度83万円もする納入金を国費助成で抑える。
あるいは2兆円もの予算をかけるなら給付型奨学金を拡充すべき。
 これまでも1999年に子育て世帯に1人2万円の地域振興券を交付したり2009年には定額給付金として全国民に1万2千円を支給した。昨春も国民一律に10万円を配っている。その多くが貯蓄に回り、定額給付金の消費効果は支給額の3割しかない。
早稲田演劇秋.jpg もともと日本はOECD諸国の中で教育費への公的支出が少ない。ならば授業料補填や奨学金を増やし、バイト先の確保にも予算を割くべきではないか。
早稲田京大時計台秋.jpg カナダは給付型奨学金の額を2倍にした。アメリカは学費ローン返済を一時停止にした。豪州は給付金配布世帯に現金給付を施した。日本も参考にすべきだ。
早稲田京大別館秋.jpg きょうの写真は早大と京大の風景だが、バラマキではなく、私のように実家が裕福でない人でも好きな大学で学べる制度設計づくりに予算を割いてほしい。

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