新しい名刺が郵送されてきた。かれこれ２年ほど前から文化放送で社員に配給される名刺は使ってない。相手が大臣でもほとんどこちらを使っている。
　所属部署と役職が印字された会社の名刺は個人を全く語らない。名刺は大事なツールなので大学名刺を使い、裏も著書などを入れてもらっている。
　こちらは以前、太平洋をヨットで横断する前の辛坊治郎さんと読売テレビの結城豊弘君との１枚。この結城君が書いた本が『オオサカ大逆転』（ビジネス社）。
　前にも紹介したけど大阪の今と近未来がわかる本。
　マスコミ人らしい筆致で読みやすく中身も濃い。
　だが彼は初の単著の出版で処分を受けた。
　マスコミ業界の体質は実はものすごく古い。おそらく会社側は副業禁止等の規定を引っ張り出して、「仕事で得た情報を本にするとは何事か！」という話になったのだろう。その論理は間違ってる。
　私もそうだが、彼も自分で得た情報を本にし、それを番組にも流用しているというのが正しい理解。副業解禁の時代に何と古臭い措置か。
　結城君も私も自分の伝え手としての命運を会社の人事や上司の判断に委ねていない。職場はどうであれ、自分で強みを活かし尾根を登っているだけだ。
　きょうはこれを食べて鋭気を養う。私も同期の結城君に後れをとらないよう意識的に自分の未来を切り拓いていくことにするよ。さあきょうも１歩前へ。