報道の全員が手を止めて見ている高校野球中継。大阪桐蔭の攻撃が終わらない。金足農の中継に行かせた西村志野記者からは秋田駅前の寄せ書きの写真が...。
　大敗したとしても金足農は見事。公立校でもやれるんだ、職業校でも勝てるんだ、を証明してみせた。
　吉田輝星投手だけではない。
　ひとりひとりの選手がそれぞれ役割を果たしている。
　走攻守のすべてがレベル高い。
　仕事もスポーツもひとりの力では勝てない。
　金足農の野球は改めてそんなことを教えてくれる。中泉監督の手腕もあるだろうし、選手が一戦ごとに大人になっている。
　甲子園近くの金足農の宿舎では一戦ごとにこんなケーキが作られている。
　秋田の街全体だけでなく宿舎まで全力応援というのは選手にとっても幸せなことだ。
　それだけ何かに飢えているのではないか。ごまかしだらけの世の中で、大阪桐蔭ナインも含め、選手たちのプレーにウソがないことか。
　夏の甲子園は記念大会。
　私学の王者と「雑草魂」の県立農業校との決勝は１００回という節目にふさわしい。
　こうして書いているうちにも点差が開いてきた。
　リードしている大阪桐蔭も攻撃の手を緩めないところがいい。西谷監督の教えなのだろう。大阪桐蔭も賞賛に値する。
　さて、ソウルでの留学生活を始めた娘から慰安婦像の写真が届いた。一気に４体も！日韓関係はいつまでたっても、高校野球のようにスッキリとはいかないな。