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Mar28

突撃ジャーナリズムの果て

 フィットネスクラブで走りながら見ていたテレビ朝日系「報道ステーション」。元経産官僚、古賀茂明さんと古舘さんとのバトルに思わず足が止まった...。
kogasann.jpg これまで何度もお目にかかってきた古賀さん。
 話の内容だけでなく実直な人柄も魅力的。
 その古賀さんが番組降板の背景を暴露し始めたから。官邸からの圧力を受けたテレ朝会長らの意向だと。
kokka.png 安倍官邸のメディア懐柔策はすごい。
 総選挙前のテレビキー局への通達や政治部長らを招いての宴席など。
 私が総理でも重要法案を通したいならそうする。飴とムチで取り込もうとするのは当然。
 しかしメディアがそれに乗ってはいけない。
 安倍一強時代に対峙してきた(ように見える)報ステ、ならびにテレビ朝日自体も例外ではなかったということか。
books-img.gif 古賀さんが語った内容はほぼ事実だろう。
 NHKの大越健介キャスター交代も同じ流れか。
 他にも当時の民主党政権をラジオで批判し続けた地方民放局のコメンテーターが、局のトップ(=民主党びいき)の逆鱗に触れ、枠を減らされた上、別件に乗じて即更迭となった事実もある。この国は、政治が三流というだけでなくジャーナリズムも三流なのだ。
souri.jpg とはいえ昨夜の古賀さんの姿勢は暴走。
 公共の電波で話ができる可能性を自ら放棄してしまえば発信機会が減る。突撃ジャーナリズムは勇ましいけれど、組織という壁に返り討ちにされるだけ。「中から変えていく」という選択肢はなかったのか...。

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