吾輩は犬よ。名前はアプリ。６歳の女の子。仕事を終えて家に帰り、原稿を書いたかと思えば、すぐにジムに出かけるご主人さまをお迎えしてるとこ。
　ご褒美にジャーキーでもくれないかなあと思って。
　そんなご主人さまに、ネットのポータルサイト、ｇｏｏの連載のお仕事が。
　お散歩行けなくなっちゃうじゃん。
　選挙でしょ、本でしょ、講演でしょ、雑誌や新聞の取材に連載まで？
　最近はスポーツジム通いで遊んでくんないし、第一、奥さまとお嬢さまの次に大事にしてるのがメル２号とＡＫＢじゃあ、アタシ的にはたまんないわよ。
　どれどれ？　今、ご主人さまが熱心に読んでる本、見てやろうかしら。
『小泉進次郎の闘う言葉』（常井健一著　文春新書）？　
「政治は高校野球。負ければ明日はないんです」だって、面白いじゃない。
　帯のキャッチが、ご主人さま好みね。
　何？　「小泉進次郎に夢中にさせるプロセスはＡＫＢとそっくり」と書いてある。ご主人さまが読むはずだわ。まあ、アタシにゃ関係ないから、うんこして寝よっと。ブーっ。