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Apr25

小沢一郎とハナミズキ

 右下の写真は東京・浜松町の街路樹、ハナミズキ。風薫る5月を前に、住宅街でも満開のハナミズキを目にする。
 我が家にも赤のハナミズキが1本あり開花期を迎えようとしているが、実はこの人気の花木は意外と育てにくい。
ハナミズキ.jpg もとはアメリカ産だけに、高温多湿に弱い。かといって乾燥にも強くない。
 幹肌はゴツゴツしていてお世辞にも美しいとは言えず、造園はプロ級の私が丹精込めて育てた木ですら、夏にはうどんこ病にかかり、冬には枝枯れを起こす。
 毎年、大輪の花(=苞)を咲かそうと思えば施肥が欠かせず、怠ると隔年開花になってしまう。つまり、人気がある割に扱いにくい花木なのだ。
 ハナミズキファンには悪いが、私のこの木に対する感情は、明日、東京地裁で判決を受ける民主党元代表、小沢一郎被告(写真は自由報道協会HP)に通じるものがある。
小沢2.jpg 「庭には主木としてハナミズキがあるといい」という先入観は、「日本を変えるには小沢の剛腕が必要」と考えるのと同じ。果たして本当にそうだろうか?
 この木を植えておくと見映えがするというのは、あくまでイメージで、実際のメンテナンスは大変。仮にたくさん花をつけても、所詮、見頃は1週間程度で、残りの日々は、ゴツゴツした幹肌と肥料を欲する特性をがまんしなければならない。
 小沢氏も同じで、「やってくれそう」という期待感はあっても、永田町という庭の中で、今やハナミズキと同じような存在になってしまってはいないだろうか?
 さて、検察審査会が強制起訴を議決して始まった小沢裁判は、明日、ヤマ場を迎える。禁固3年の求刑が覆り、一転して無罪になるかどうかは、何が証拠採用されたかを考えればおのずと見えてくる。
 残念ながら私は、明日、政府の電力需給検証委の取材に行くので裁判自体はノータッチだが、どっちに転んでも、永田町は小沢氏との距離をどう取るか、動き始めることになる。
ちょうど私が、最初はメインの位置に植えていたハナミズキを南庭の隅っこへと遠ざけたように。

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