大人も子供も笑顔になれる社会に 清水克彦公式ホームページ

過去の記事

最新情報

Apr06

ソメイヨシノと原発再稼動

 今日、東京でソメイヨシノが満開になった。午後から中継車で四ツ谷の外濠公園に取材に出かけ、場所取りしながら、すっかり出来上がっちゃっているサラリーマンたちにインタビューしてきた。(桜ってホント美しい)
「今年もね・・・東北のね・・・酒をね・・・復興支援のためにさ・・・飲んでんだよねー・・・」と語るオジサンの言葉が、妙に耳に残った。
CA33QKO9sakura.jpg さて、政府・民主党では、関西電力大飯原発3号機と4号機の再稼動に向け、動きが急になっている。
 きのう関係閣僚協議で話し合われた暫定安全基準は、今月3日に野田総理が作成を指示し、たった2日で出来上がったもの。
 いずれ廃止される原子力安全・保安院の職員が、再稼動できるよう都合のいい基準を並べたものにすぎない。それなのに、今夕も、それを大飯に当てはめ、政府は「安全」という判断を下そうとしている。(民主党政権ってホント情けない)
 しかし、東京湾北部地震や南海トラフ地震の想定では、沿岸部に想定以上の被害が出るとの結果が出た。
震災.jpg そうでなくても、福島からはきのうも12トンもの汚染水が海に流出し、ストロンチウム汚染が懸念されるほか、帰還できない区域まで設定されようとしている事実を、政府・民主党はどうとらえているのか。
 もちろん、電力不足による産業の停滞は、雇用の悪化や低成長を招き、企業の海外流出を促すことになろう。
 代替エネルギーが十分でない以上、当面、原発頼みになるのはわからなくはないが、拙速な再稼動への動きには、「コンクリートから人へ」「国民の生活第一」をうたい政権を奪取した政党の精神はまったく見えない。
 来年も再来年も、そして10年後も20年後も、桜を愛でることができる美しいニッポンであり続けるために、野田政権には熟慮を求めたい。

TOP | 最新情報 | プロフィール | 出版書籍 | リンク
メールはこちら
Copyright © shimizu katsuhiko right reserved.