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May22

菅さん、小渕さんに倣いなさい!

 震災翌日の3月12日、水素爆発を起こした福島第1原発に海水注入を実施した際、誰が途中で中断を指示したのかで政府が混乱している。政府関係者の発言で「菅総理が原子力安全委の斑目委員長の進言を受け中断させた」という話が流れ、これに与野党から批判の声が上がると、今度は「東電の判断。官邸には情報が入っていなかった」と修正。どっちでもいいけど、こんな話している状況?
 先週から審議が始まった復興支援基本法案もそう。閣法(政府案)と自民党案の2つが出ているけど、それぞれ、内閣官房HPと自民党HPに掲載されているから比較してみよう。1ページ目の「目的」という部分・・・まったく同じ。「基本理念」もほぼ同じ。だったら、政府(民主党)と自民党の政策責任者で協議し、早くまとめて成立させればいいじゃないか。
 私の目には自民党案のほうが具体的で優れていると思うけど、だとすれば自民党案を丸呑みして、二次補正も含め支援を急ぐべきだ。
 思えば、98年、小渕内閣当時も前年に金融危機が起きて、与党自民党は、ねじれ国会の中、野党案を丸呑みする形で金融再生法等を成立させた。あの時の小渕さんには、少なくとも「危機なんだから、いいものは何でも採り入れよう」という気持ちがあった。デフレ対策のため地域振興券まで実現させたのはどうかと思うが、「ブッチホン」で人の声を聞き、未曾有の危機を何とかしようという善意の政治があった。
 民主党は「政治主導」の本来の意味を勘違いしているのかもしれないが、本来の「政治主導」は「総理を中心とした内閣主導」で政策を決定し実行する仕組みを指す。小渕さんの時代は「官僚主導」の自民党政治だったわけだけど、今の頼りない官邸よりははるかにマシ・・・日増しにそう思ってしまうのだ。

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